学校でも習い事でも、厳しい先生っていますよね。
例えば、わが子の場合、通っているスイミングスクールには、よく叱るとてもこわい先生だったり、ドライな性格なのか、言い方がきつく睨んだりする先生もいます。
見ているこちらも、うわ~~~~キビシイなーと、ドキドキしてしまいます。
年齢が小さければ、なおさらそう思うかもしれないですよね。
さてさて、こういう先生にあたって子供が嫌がっている場合、親としてはどうしたらいいのかな~、ということについて、経験や、周りから聞いた話などを、書いてみたいと思います。
その先生はなぜ厳しくしているのか、を親が考えてみる
「みんなに対して平等に厳しい先生」であれば、多少厳しいところはあるけど、良い先生かもしれない、とわたしは考えます。
例えば、スイミングスクールの場合、特に小さい子は、ちゃんと先生の言うことをきくことができないと、危ないことが理解できなかったり、ふざけあうことで溺れたりなどの事故につながる危険もあります。
他の習い事でもそうですが、まずは、先生の話をちゃんと聞く、ということが当たり前になってきます。
うちの子たちの場合、年少や年中の3歳、4歳ぐらいから習い事をはじめているのと、性格的に落ち着きがなかったのもあってか、先生の話をちゃんと聞くことができないこともありました。
そんな中で、娘も息子も、厳しい先生に教わる時期があったのですが、こわい先生だと一生懸命先生の話しを聞くようになり、言われたとおりやろうと努力していました。
ただ、あの先生はこわいから、早くテストに受かって違う先生のクラスになりたい、と子供たちはよく言っていました。
結果的に、こわくて厳しい先生だと、肉体的な努力はもちろん、精神的にも成長するので、 厳しい先生だったけど自分の力で乗り越えた、という経験をすることによって、自信にもつながっているのかなーと子供たちをみていて、思います。
もしかしたら、厳しい先生は、生徒のためを想って、そうしているのかもしれませんね。
習い事なんだから、厳しい先生は避ける?
周りの話を聞いていると、習い事なんだからと、スケジュールを変更したり、通う場所を変更したりして、厳しい先生は避ける、という選択をする保護者も多いようです。
私自身の意見としては、子供の性格と、習い事の種類によっては、子供にとって厳しすぎる先生を避けるのもアリかな~と思います。
子供の性格だってそれぞれだと思うので、厳しい先生がどうしても嫌で、お腹が痛くなってしまう子だっているだろうし、傷つきやすい子の場合は、小さいうちからそこまで頑張らせなくてもいいのかな、とも思います。
あと、先生と生徒との相性なんかもあると思うので、ずっと一人の先生に教わっていかなければならないような習い事だったら、子供のよさを分かってくれる相性のよい先生を選んだほうがよいと思います。
厳しさもあるけど、しっかりほめてくれるような先生なら、大丈夫かもしれませんが、ひたすら厳しいだけだと、ちょっと辛くなってしまいますよね。
厳しくて怖い先生って、どこにでもいるんだろうな
子供たちがスイミングスクールで厳しい先生にあたっているのを見ているとき、心の中では「もうちょっと優しく指導してくれてもいいのに・・・」と思っていました。
ある先生は、ギリギリまで手を貸さない先生で、そんなに怖い思いをさせなくても教える方法はあるんじゃないの?と、プールの底に足がつかなくて必死で泳ごうとする(ほとんど溺れているように見える)息子を、ヒヤヒヤしながら見学していました。
ある先生は、思うようにできない娘をじーーっと睨んで、叱っていたこともありました。レッスン中はにっこりともしない、厳しくて有名な先生です。
でも、ふと、思ったのです。
こういう人もいるよね、と。
これから、子供たちが出会う人の中には、優しくていい人ばかりではないと思うのです。理不尽な人もいるだろうし、厳しいばかりの人もいるだろうし。
わたしがこれまでの人生で教わってきた先生たちだって、何の意図があるのかわからないけど厳しいだけの先生、あからさまに優劣をつけてわたしのことを嫌っていた先生・・・・色々な先生がいました。
厳しい大人を乗り越えた先のこと
子供たちが厳しい先生に対して、弱音を吐いてきたら、まずこう言うようになりました。
「こわい先生だね。でも、そういう人もいるんだよ。」
どうしてもその大人を乗り越えなければ、次に進めないこともある。
さあ、どうしよう?
もちろん、生徒のことを全く考えていないような、過度な肉体的、精神的苦痛を与えるような先生からは、乗り越えるのではなく、逃げなければいけない場合もあると思います。
でも、そこまでじゃなさそうな場合。
親がサポートして様子をうかがいながら、乗り越えさせる、という経験は、我が家の場合、大きな意味があるように思えました。
当時4歳だった息子が、溺れ気味なのになかなか手を貸してくれない厳しい先生のクラスから、次の違う先生のクラスに合格できたときに、
「あの先生すっごくこわくて嫌だった。でも、スイミングは続けるって決めてたから頑張ったんだ。もうあの先生はぜったいに嫌だ。」
と、ぼそっと言いました。
息子はきっと、その先生から、理解のできない過剰な厳しさを感じたのだろうな、と思いました。
でも、そういう大人は、これからも、きっとたくさんいるわけです。
そういう大人に出会ったときに、どうするか。
自分で考えて、行動して、乗り越えて。
その成功体験は、確実に本人にとって役立つはず。
目の前で溺れかけていたり、あからさまに差別されていたりするのを見るのは、親としてはかなり辛いです。
心の中では、
「うちのかわいい子に何やってんだコノヤロー!」
ってかんじです。
でも、かわいいからこそ、今後そういった大人に出会ったときに、自分で乗り越えたり、かわしたり、その時々で自分で考えて、自分を守りながらも目標を達成するために努力していく練習を、今からでもしていってほしい、とも思うのです。
厳しい先生を乗り越えた子供たちは、
「あの先生はこわいからもう嫌だ!」
と言いながらも、先生の厳しさに負けずに、自分で努力して進級できたことを誇らしげにしていました。
その様子を見ると、優しいばかりではなく、ある程度の厳しさというのは、ありがたいものなのかもな~なんて、考えたりしてしまいます。
どう考えても度を越している厳しさからは、逃げることもありだと教えることもありますが、そうではない場合、親も辛いですが、じっくり子供の戦いを見守る、というのも、大事なのではないかなーと気付かされたりしました。
2021.10.12追記
この記事を書いてから3年半後に思うことを、続編として書いてみました。よかったらどうぞ。
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